今回はクワドロプルピルエットを紹介します。見たまんま、横に4回捻る技です。フィギアスケートで羽生選手がやってるアレです。
どうやったらそんなに捻れるの?と疑問に思うでしょう。ヒミツは腕の振りです。動画のスローモーションを見て頂くとお分かりになると思いますが、跳び出す 瞬間に大きく腕を振って、その腕を体に巻きつけるように引き寄せています。つまり(腕を広げた)大きい回転半径で捻り始めて、空中で(腕を縮めて)回転半径を小さくするという動作をしています。この動作を行うと物理の法則で回転が加速するのです。(詳しく知りたい方は角運動量保存の法則や慣性モーメントについて調べましょう)
トランポリンは物理に忠実な運動なので、「腕を広げて捻り、空中で手を縮める」という動きをすれば誰でも回転が加速します。上手くいかないという人は、最初から腕が縮んでいたり、空中で足も一緒に縮めてしまったりと、いわゆる「回転半径が小さく変化出来ていない動き」になっているということなので、ビデオ等でフォームをチェックしてみましょう。
とは言え、腕による回転の加速が出来るようになっても4回捻りともなるとそう簡単には行きません。加速させる前の跳び出しの捻り自体にも強い回転が必要になります。強い回転をさらに加速させるという感じです。強い回転をかけながら踏むとそれだけ跳び出しが不安定になり、軸もズレやすくなります。また、捻っている最中にはかなりの遠心力もかかります。4回転捻るには、強い回転をかけても軸がズレない跳躍技術や、強い遠心力に負けない体の締めが必要ということですね。これは鍛錬あるのみです笑。
※基礎技はいつでもスタッフがアドバイスします。気軽にお声をお掛け下さい。